なぜこのブログが「サナギ(sanagi)」なのか、またドメインがsanagi.comなのかに関しては、「人生哲学:サナギ(sanagi)の意味」で書きました。
自分自身で、自分の理想の人生をプロデュースしていくというプロセスとしての「s・a・n・a・g・i」は次の言葉の頭文字です。
【自覚】s:self-awareness
【受容】a:acceptance
【習慣】n:new habits
【実行】a:action
【成長】g:growth
【自立】i:independence
今回は、「習慣:劣等感を捨てて、新しい習慣を創る」に引きつづき、【習慣】に関してもう少し考察してみます。
ここで、
ハイラム・W・スミス著『TQ 心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント』から引用してみます。
好むと好まざるとにかかわらず、私たちは習慣の動物である。ものぐさな習慣が私たちを安心領域に留めてしまうことはよくあるが、習慣そのものは必ずしも悪いものではない。実際のことろ、習慣がなかったら人生は悪夢と化してしまうことだろう。実生活において、自動的になされることなどなにもなくなる。歯を磨くことから髪をとかすこと、車を運転することまで、何でもそのたびにごとに決めないといけないのだ。
もし私たちが日々の生活を送るとき、毎回すべてを意識して決定しなければいけないとしたら、処理しなければならない膨大な情報に囲まれてパニックに陥ることだろう。
習慣は、何千もの課題や日常の決まり事を、我々が精神的な重荷を負うことなく処理することを可能にしてくれている。この習慣について自問することがあるとすれば、次のことだけだ。
「自分は進んで良い習慣を育もうとする人間だろうか。それとも悪い習慣が育っているのをそのままにしておく人間だろうか」
これもあなたの選択である。・・・私たちは習慣を下僕にすることも主人にすることもできるのだ。
(中略)
ダイエットからコミュニケーションに至るすべての分野において、良い習慣を育むことは、安定した業績を残すために私たちに要求されている最大の課題である。良い習慣というものは、私たちの価値観と一致したものである。価値観に基づいたものだからこそ良いものなのだ。もし、私がすぐれた人格の持ち主であるならば、私の良い習慣は外部の状況が変化しても、またその状況がどれほど過酷なものであっても、揺らぐことはない。
習慣というものは、良い習慣がつくと素晴らしいものとなり、悪い習慣がつくと、おそろしいものとなりうるものです。
例えば車を運転する場合、目も耳も手も足も駆使しながら、とっても複雑な作業をしています。
運転免許とりたての頃は、いちいち頭で考えながら、ぎこちない運転だったことでしょう。
でも、何度も何度も運転しているうちに、たとえ助手席の誰かと話していても、いちいち脳から命令を出すという意識をすることもなく、勝手に手足が動いてくれています。
自転車なんかもそうですね。慣れてしまうと、いちいち命令しなくても、ハンドルでバランスをとりながらブレーキとペダルをうまく使いながら、目的地に連れて行ってくれます。
これこそが習慣の素晴らしいところです。
習慣というものがあるからこそ、一つのタスク毎に脳を駆使しなくても、自動操縦してくれます。その間、脳はほかのことに使えるわけです。
例えば、歩きながらクリエイティブなことを考えたり、運転しながらほかの人と会話ができるのです。
ただ、いつも否定的、悲観的に考える習慣がついてしまうと、普段の意識さえも悪い方向へ動き、悪い結果をもたらすようになりがちです。
私たちが今までの古い自分という皮を脱ぎ捨て、まったく新しい自分を産み出そうとするとき、最も重要なことは、悪い習慣を捨て、良い習慣を植え付けるという作業です。
すぐ血気怒気に走り、いつも人間関係においていざこざばかりが絶えない人は、その短気になる習慣を変えていく方がいいし、健康になりたいのなら、健康になるための新しい習慣を始めるのがいいでしょう。
習慣を変えていくという行為は、潜在意識の作用と大きな関わり合いがあります。
以下、ブライアン・トレーシー著『ゴール』から引用してみます。
潜在意識は、明確な目標、具体的な課題、確固たる測定基準、設定された期限と組み合わさったときに一番よく機能します。これらを潜在意識というコンピュータにプログラムすればするほど、あなたはより短期間のうちに多くのことを達成できるようになります。
目標を設定してそれに向かって前進する際には、自分の進歩を一日ごと、さらには一時間ごとに確認するための一連の測定基準が必要です。それが明確かつ具体的であればあるほど、より正確に目標地点に近づいていくことができます。
また、潜在意識には「強制システム」が必要です。それは、あなたが自らに課す、目標達成までの期限によって生まれます。「強制システム」がないと、人はずるずると重要な仕事を先延ばしにしてしまいがちだからです。
最大限の力を発揮するための三つの鍵は、「誓約」「完遂」「集結」です。
あらゆる弁解を捨てて、特定の目標の達成を誓うということは、潜在意識のアクセルのペダルを踏み込むようなものです。そうすれば人は、これまでにないほどの創造力と強い決意をもって、目標に集中することができるようになるでしょう。偉大なことを成し遂げた人というのは、男女を問わず明確な「誓約」を立てて、何があろうとそれを貫いた人たちなのです。
最大限の力を発揮するための第二の鍵は「完遂」です。やるべきことを95%やるのと、100%やるのとでは天と地ほどの差があります。実際のところ、90%〜95%のレベルまでやったところで気が抜けて、最後の5〜10%を完遂しないで終わらせてしまう人というのは非常に多いのです。最後の5〜10%を先延ばしにしたくなる誘惑に勝てるかどうかが、運命の分かれ道です。人間の性癖ともいえるこの先延ばし癖を撥ね付け、自分を律し、前進していきましょう。
いやぁ、上記文章中の最後、「最後の5〜10%を先延ばしにしたくなる誘惑に勝てるかどうかが、運命の分かれ道です。人間の性癖ともいえるこの先延ばし癖を撥ね付け、自分を律し、前進していきましょう。」という部分は、まさしく今の私には耳の痛い言葉であり、必要な言葉です。
長年付き合ってきた習慣を変えていくということはそう簡単ではありません。でも、生まれ変わりたいと思うのであれば、潜在意識に新しい価値観をプログラミングして、習慣を変えていくしかありません。
地を這うイモムシに、突然空飛ぶチョウチョの習慣を押しつけるのは無理があります。
でも、サナギになることによって、それまでもっていた思考方式や、価値観、習慣、信条などを一旦完全にリセットして、新しく再構築していくのです。
で、チョウチョになる準備が整ったところで、羽化すればいいわけです。
最後に『習慣』という詩のリンクを貼っておきますので、読んでみて下さい。
ここ→『習慣』作者不詳
今日は七夕、星たちにどんな願いを託しましたか!
その願いは、必ず叶うでしょう!
なぜなら、その願いは託した側、つまり私たちが自分で叶えていくものだからです。
あとは、行動するだけです。キッパリ→自分に!