わたくし事で恐縮ですが・・・
二十数年前の暗黒・浪人時代、ある出来事がありました。
当時の共通一次試験の一週間前、突然胸が死ぬほど痛くなり、救急車で病院に運ばれたのです。
左胸だったので、いよいよ心臓が止まるのかなと思ったのですが、診断結果は、自然気胸。
あまり聞き慣れない病名かもしれません。
自然気胸は、簡単に言えば、肺に穴が空いて、そこから肺と横隔膜のあいだに空気が漏れ出す病気です。
傾向としては10代〜20代の長身で細身の男性に多いようです。
症状が軽ければ安静にしていれば改善される病気ですが、私の場合は即入院、即手術でした。
私が入院した病院は自然気胸手術の第一人者と呼ばれる先生がおり、全国から患者が集まっていました。
たしかに私がいた病棟は、入院患者のほとんどが20歳前後のすらっとした長身の男性だったと記憶しています。
結局、共通一次試験は、病院に頼み込んで、病室から直接試験会場に行きました。
まだ抜糸も終わっていなかったので、痛みをこらえながらの試験だったことを記憶しています。
自然気胸になる原因は、成長期の急激な発育のために肺の成長が追いつかないとか、精神的ストレスや睡眠不足など、さまざまなことがいわれていますが、たしかな発症の原因は未だにわかっていないそうです。
私の場合、試験勉強と運動不足の浪人時代だったので、上述した原因と思われるもの全部が関わっていたように思います。
ちょっと回り道しました。
今日のテーマは深呼吸です!
ここで質問です。
日々の生活の中で、どれだけ深呼吸をされていますか?
・・・
意識的にしている人って結構少ないと思います。
こういう私も、まったく意識していなかった一人です。
10年ほど前、健康に興味を持ち始めてから、呼吸についても色々研究したことがあります。
そんな中で、自分の呼吸を客観的に観察してみた事がありますが、結構「浅い」ということに気がついたんです。
呼吸は、心臓が脈打ったり、胃腸が消化吸収することと同じで、私たちがいちいち意識しなくても黙々とその任務を果たしてくれています。
もしこれが意識して息を吐いたり吸ったりするようなシステムだったら大変です。心臓も同じです。
「ハイ吸ってー。ハイ吐いてー」なんてやってたら、そっちに気をとられてやりたいことが何もできません。それどころか、寝るということは死を意味します。
私たちの体は本当によくできており、意識しなくても、寝ていても内臓は止まることなく24時間稼働してくれています。
さて、ここでの問題は、
日々の思考パターンや生活習慣がそのまま潜在意識にプログラムされてしまうという点です。
いつも浅い呼吸や乱れた呼吸が続くと、無意識のうちにプログラムされてしまうのです。
私は今、東京で単身赴任をしているので、よく満員電車に乗ります。
経験者も多いと思いますが、見も知らない人と密着しているため、人に迷惑をかけないように、一生懸命息を殺そうとしますよね。
私はそれがいやでなるべく自転車通勤しています。
また、ビジネスマンやOLは、営業などで顧客を廻ったり、電話対応、上司の叱責などなど、息つく暇もないようは日々を送っていては息も詰まります。
ストレス社会といわれる現代、私たちの呼吸は乱れっぱなしです。
ですから、潜在意識にプログラムし直さなければなりません。
浅くなってしまった呼吸を正常に戻さなければならないということです。
一番いいのは、自然の中に囲まれて、何不自由なくのんびりと暮らすことなのでしょうが、そう簡単ではないので、日々の生活の中で積極的に働きかけていくことから始めてみたらいいと思います。
私の場合、
いやなことがあったり、
腹が立つとき、
目が回るほど忙しいときなど、
自分の一時停止ボタンを押して深呼吸をするようにしています。
今ではそれが習慣となり、上記のようなシチュエーションになると、自然と背筋を伸ばし深呼吸をしている自分に気がつくことがあります。
今考えてみると、暗黒浪人時代にも、適度な運動をしたり、今やっているような深呼吸をきちんとしておけば、肺にも酸素が行き渡り、精神的ストレスも和らいで、肺に穴が空いてしぼんだりしなかったかもしれません。
よく大勢の人前で話す時や、野球選手がバッターボックスに発つ前に、深呼吸してますよね。
まさにそれです。
実際に静かに目を閉じて深呼吸をしてみると、なにやら大きな宇宙とつながったような気分になる時があります。
健康のためだけでなく、精神的にも安定させたい時、「深呼吸」はどんな薬よりも効くはずです。
「息を整える」「息が詰まる」「息をのむ」「呼吸が乱れる」「あうんの呼吸」・・など、
息や呼吸に関する慣用句がたくさんあるのは、それだけ「呼吸」が大事だということの現れなのでしょうね。
私が毎朝している面白い呼吸法があります。
これは、荒療治で、さまざまな難病を治してきた幻の法師と呼ばれるお坊さんに教わった呼吸法です。
こんどまたこのブログで紹介したいと思います。
※追記→「幻の法師から教わった呼吸法」
是非、意識的に深呼吸をして身体中の全細胞に酸素が行き渡るようにしてみてください。
心と体に必ず何か新しい変化があるはずです。
深呼吸はほんと大事だねぇ!!
私も東京で忙しい日々を送っていた時は仕事と通勤で呼吸が浅くなっていたように思います。そしたら深く眠れなかったりしてね、一時はなんか胸が苦しくて上向いて眠れませんでした。今はまったくそんなことはないけどね♪
こないだ産婦人科で呼吸法のクラスに参加しました♪陣痛の時も呼吸が大事。
今日はオリンピックのフィギュアで日本銀メダルとったね♪選手たちもあのプレッシャーの前で深呼吸したことでしょう。
たしかに、妊婦さんは呼吸法が大事!
お腹の中の赤ん坊は、まだ呼吸を知らない世界でぷかぷか。
この世に出てきた瞬間に、おぎゃーっと呼吸をし始める。
これってすごく神秘的!
安産祈願!