「良い本をいっぱい読んだらいいよ」
って話、よく聞きます。
教養や知識、良い情報をたくさん自分に取り込む(インプットする)ことはスゴク良いことです。
私自身もたくさんの本を読み、良い話をたくさん聴きました。
成功哲学の本を読めば、成功したような気になり、
ビジネス書を読めば自分も稼げるようになった気になり、
いい話を聴けば、自分が人格者になり、さらに社会が平和になったような気がしてました。
もちろん、本の通りに実践してみたり、横流しのように人に話すことはしてました。
ただ問題は、そこで終わっていたということです。
でも、ある時、
「難しすぎるなぁ!この本」
「もっとこういう表現にしてくれたらわかりやすいのに・・」
「自分だったらこういうイラストを入れるけどなぁ」
なんて考え始めたのです。
そうすると、「脳の中にインプットされたたくさんの情報を「整理したい!」という強い想いが沸いてきたのです。
早速パソコンにまとめたり、マインドマップにするうちに、すごいことに気付いたんです。
脳の中の情報を文章にしたり、マインドマップを画いたり、絵やイラストなどにしていると、どんどん頭の中が整理され始めるのです。不思議なくらい!
ちょうど、色んなものがごちゃごちゃに入った机の引き出しの中の物をいったん出して並べて、またきれいに引き出しに入れ直していくように…
さらに別の表現で言うと、
口に食べ物を詰め込むだけ詰め込んでも消化されなければ吸収されません。
そのままだと消化不良を起こしてしまいかねません。
これと同じで「知識」とは、私たちが求める豊かさの一つですが、それが整理されてこそはじめて私の血となり肉となっていきます。
今、実際に私の脳の中にある体験や知識、思考などをブログを書いたり、ツイッターでつぶやいたり、メモやイラストに残していますが、インプットされた物を「私」というフィルターを通してアウトプットしてみると、消化・吸収が格段と早くなります。
そうです、「知」の豊かさは、インプットばかりではなく、アウトプットしてなんぼという世界なのです。
以前の投稿にも書きましたが、まさに、自分の脳の中にあるものを何らかの形でアウトプットすると、そのアウトプットしたものからさらに刺激やアイディア、インスピレーションが与えられ、もっと新しいインプットをしたくなる。
そしてそれをまたアウトプットし、さらに良いものになっていく。
ということが繰り返されていき、どんどん完成度の高いものになっていくという現象が起きてきます。
これが「インプットとアウトプットのスパイラル」です。
これこそが生き物の中でも唯一創造性を持ち合わせているといわれる人間の特徴かも知れません。
奇しくもこの記事を書く前日、勝間和代さん主催のツイッターミーティングでカツマー集会(#katsuma)というのがありまして、初めて参加してみたのですが、勝間さんも思考整理のポイントとして、とにかく文章化(アウトプット)することの重要さを説いていました。
インプットした情報をアウトプットする、単純そうに聞こえますが、そう簡単にはいかないのも事実です。
文章を書くって結構パワーを必要とします。
というのは、アウトプットしようとしても自分の言葉が見つからない、出てこない、ということが多々あるからです。
でも、ここを乗り越えていかない限りイモムシ状態から脱せないのも事実です。
自分自身を変えていくのがサナギる期間なので、私としてはブログを続けることで、サナギの次にくる風景をより明確にしているという日々です。
ツイッターやブログを通じてのアウトプットとつながりは、自分自身の思考の整理のみならず、思考の拡張にも役立ちます。
インターネットという素晴らしいインフラを利用しながら、今後、もっともっと自分らしく良いものをアウトプットしていきたいと思っています。
アウトプットって大切ですよね。誰かに伝えるとか読んでもらうとか、そこまでいかなくても自分の思いを書く、学んだことを整理するってとても重要だと思います。
今までの人生の中で「考えなくなってしまった・・」と感じたことが2度ありました。1回目は日記を書かなくなってしばらくした時、2回目はその数年後で車の運転をするようになった時でした。日記は書きながら自分の感情や考えを整理するアウトプットだったし、車に乗る前は、歩いたり電車に乗ったりしながら、いつも自分がもう一人の自分に話しかけていたような気がするのです。話しかけながらアウトプットしていたのだと思います。
アウトプットしながら自分を見つめていけるのがいいのでしょうね!
サナギさん、いつも素敵なブログをありがとうございます。
ケイさん
いつも、ありがとうございます。
ケイさんがおっしゃるように、
結局インプットもアウトプットも自分との対話なんですよね。
自分とは「自ずからを分ける」と書きます。
「自と他とを分ける」とも言うようですが、
私は、「分かれて自と自とになってる状態」という風にとらえています。
二人の私が、人生という修行(大げさな意味ではなく)の中で、
一生懸命インプットとアウトプットを繰り返しつつ、
対話しながら成長していってるのかなと実感している今日この頃です。