以前の記事「豊かさ」を考えるで、7つの豊かさの話をしました。
今回は第一番目の「夢」について考えてみたいと思います。
人は、物心ついた頃から「夢」を持ち始めます。
「プロ野球選手になりたい!」
「世界的な建築家になりたい!」
「フェラーリに乗りたい!」
「世界中を旅して回りたい!」
中には、
「大統領になりたい!」という夢を持っている人もいるでしょう。
7つの豊かさの中で、もっとも簡単に、しかも今すぐにでも手に入れることができる豊かさが「夢」です。
なぜなら、夢を描くことはイマジネーションの世界ですから!
どんな夢も、心に描かない限り実行されることも、自然発生的に現れることもありません。
ビルを建てるにしても、高速道路を造るにしても、自動車、テレビ、携帯電話にしても…
人間の作り上げた世界は、例外なく最初に夢や願望、つまりイマジネーション(想像)があって、そこから創造へと展開していったとみていいでしょう。
私が最も尊敬するビジネスマンでありクリエーターのAppleのCEO、スティーブ・ジョブズ。
今やiPodやiPhone、Macなど、彼の名を知らない人もいないほどの人物も、最初はガレージからの出発でした。
しかし、その夢は果てしなく大きかったのです。
彼は1982年、パーソナルコンピュータ、Macintoshを開発するチームに対してこう言っています。
「宇宙に衝撃を与えたい」
私はそのMacintoshに1989年に出会い、それ以降20年以上Macユーザです。
一人の人が、世界中に大きな影響を与えたのも、最初は彼のイマジネーション、つまり「夢」を描くことからのスタートだったのです。
年?!、そんなの関係ないです。
50歳になろうが、70歳になろうが豊かな夢を持つことはその人に希望と活力を与え、その後のすばらしい「創造」の楽しみが待っているのです。
あるテレビ番組で徳島の「いろどり」という会社の特集をしていました。
山間地域にある会社で、働く人々はほとんどがおじいちゃんおばあちゃんたちです。
商品は、高級日本料理にツマとして使うモミジやカエデなどの葉っぱ。 カメラは一生懸命にモミジの苗木を植えているある86歳のおばあちゃんを映し出していました。
番組のエンディングでそのおばあちゃんは言いました。
「5年後にこのモミジがきれいに色づいているのを見るのが夢なんじゃ」と。
86歳のおばあちゃん。 私はそのおばあちゃんの年の半分の43歳。
「夢」すらも忘れかけてた自分。 そのおばあちゃんが神様のように見えた瞬間でした。
徳島の山の中で、年収1000万のおばあちゃんがいるなんて!