いよいよ夏休み最後の日曜日も終わり、朝夕にそろそろ秋の風を感じるようになってきました。
さて、今回は私が大好きな灯台のお話です。
自分でも何故だかわかりませんが、小さい頃から灯台に惹かれます。
今でも、出張や旅行など、行く先々で灯台を見つけると、そこまで行って抱きしめたくなります。
灯台は、夜以外は昼あんどんをきめていますが、いざ漆黒の闇が海を覆う頃、その威力を発揮します。
嵐が来ようが吹雪こうが、その場でじっとたたずみ、行き交う船の無事を祈りながら、黙々とミッションを果たす。
その姿がなんとも健気です。
それと同時に、どっかと根を下ろしたようなたくましさも感じます。
環境がどう変わろうとも、誰かのためにそこに居続ける。。
暗黒の浪人時代、まさに真っ暗闇のなかを航行するような心境の時、よくふ頭などに灯台を探しに行ったものです。
どんなに小さくても、灯台を見つけると、根元にちょこんと座ってその灯台に抱かれたような気分で、じーっと海を眺めたりしたものでした。
「根」と言えば、ちょうどその浪人時代に出会った相田みつをさんの『いのちの根』という詩があります。
相田みつを著『にんげんだもの』より引用してみます。
この詩、大好きな書籍、野口嘉則著『心眼力』にも紹介されていたので驚きましたが、何か耐え難い悲しみや苦しみ、困難にぶち当たったとき、よくこの詩を思い出します。
日照りなどの過酷な環境が続くと、植物は少しでも多くの栄養分を吸収しようと根を広く深く伸ばします。
逆境であればあるほど、しっかりと根を張り根付くのです。
また根がキチッと張れば、その分実りも良く、地表に出ている幹や枝はしっかりしてきます。
灯台と同じように惹かれるのが大木です。
その根は奥深くまで伸び、泰然自若として、台風が来てもしなやかにしなるだけでびくともしない。
自分で分析してみると、どうやらそんな存在に憧れているようです。
話は海に戻りますが、天然のサザエは、自分の置かれている環境が波が荒いところであればあるほど、そう簡単に流されないように角(つの)がガッツリ伸び、身も引き締まります。
逆に養殖のサザエはほとんど角がほとんどありませんし、身の締まりも天然ものに比べてイマイチです。
私たちの人生、順風満帆とは行かないものです。
山あり谷あり、嵐にさらされることもあれば、転覆しそうになることもあるでしょう。
そんなとき、灯台の光を頼りにしながら、大木のように根は深く伸び、また荒波にもまれればもまれるほど軸がぶれないように角が伸び、人間力が養われていくのだと思います。
嵐が来たからといって枝をバタバタさせてみたり、右だ左だと騒ぐのではなく、ただ黙々と堪え忍びながら根を張れ!そして軸をしっかりと持て!と自然は教えてくれているようです。
人生あっという間と言っても、短い期間にまだまだやりたい事ややるべき事が盛りだくさん。
もちろん順風満帆、それはそれに越したことはありません。
ただ、大自然もただのっぺらな平野より、丘もあり渓流もあり、時には滝まであった方が豊かな自然であるように、我が人生も色々あった方が、結果的にはその一生に豊かな彩りを添えるんだろうなと考える今日このごろ。
嵐が来ようとも、誰かが去ろうとも、灯台のように、大木のように泰然自若と。
なんだかそんなことを考えさせられた週末でした。
さて最後に、小さい頃に聴いた「喜びも悲しみも幾年月」という曲を貼り付けてみます。
どうも、この曲も灯台を好きになった一つの原因かも知れません。
それにしてもふっるー(笑)
歌詞が好きなんです。
–♪
俺ら岬の灯台守は
妻と二人で 沖行く船の
無事を祈って 灯をかざす 灯をかざす…
–♪
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
付録:
灯台の写真がいっぱい
木の写真がいっぱい
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こんばんは!
初めまして
Kitatekoさんに紹介して頂き訪問させて頂きました
書かれている内容はどれも素晴らしい事ばかりです
また遊びに来たいと思います!
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ヒロさん、こんにちは。
はじめまして。
ブログを読んでくださり、ありがとうございます。
ヒロさんのブログも拝見いたしました。
とてもいいエネルギーが詰まったブログですね!
私もまた遊びに行かせていただきます。
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NOICHIです。ご無沙汰してます。元気ですか?
相田みつをさんのいのちの根、いいですね〜。
自分に今必要なものです(^_^) 何か足りない、何かに当たっているとき、たま〜に訪れています。そうすると何かくれるんですよ…貰ってばかりですみませんが、ありがとう!
これはこれは!
ご無沙汰しておりました。
元気にやっています。
こちらこそ、読んでくれてありがとう!
最近は更新も月一程度になっていますが、ボチボチやっています。
また一献傾けましょう。