久々のブログの更新です。
2月になりましたね。
福寿草が雪を割りながら出てくる季節です。
そして、あと1ヶ月ちょっともすれば、卒業や転勤、引っ越しなどでさまざまな出会いや別れのドラマがあります。
旅立つ者、残る者。
この世に生を受けた瞬間から縁が始まります。
まずは親との出会い。
そして祖父母、兄弟姉妹、親戚。
幼稚園や学校に通い始めると、先生や友だち。
社会に出ると、同僚や上司、地域のコミュニティ。
最近ではSNSを通じて、普通の生活では出会えない人たちとつながっていくことも多々あります。
もちろん出会いばかりではなく別れも。
私たちは肉体的に年齢を重ねていく過程で、さまざまな縁の中から多くの人たちと出会い、別れ、心の年齢も重ねていきます。
一つひとつの出会いが心に年輪を刻んでいきます。
「一期一会」という言葉があります。
もともと茶の湯の文化から来た言葉ですが、
一生に一度しかない出会い。
一生に一度限りであること。
という意味があります。
人類歴史は、原人を含まなければ、およそ20万年といわれています。
親子、兄弟、友だち、恋人、夫婦、家族、師、仲間。
連綿と続く長い歴史のほんの一瞬の、そして、この広い宇宙のこの場所で、さらに同時代に生きている何十億という人の中から、二人が出会っていくということは確率的に見ても奇跡としか言いようがありません。
時間と空間と人間、この三つの要素が完全に一致して出会わせてくれた偶然のような必然。
ごく自然に出会っていく流れのように見えて、実はその背後で目に見えない何かが優しく微笑みながら導いてくれているのかも知れないですね。
そういう意味で、一期一会という言葉はずっしり、そして温かく心に響いてきます。
あの人と出会わなかったら、今の私はもっと幸せになっていたのかも知れないと思うことがあるかも知れません。
過去、自分からバッサリ断ち切ってしまわなければならない別れもあったかも知れません。
でも、過去のすべての出会いと別れに対して感謝することで、その負の思いから解き放たれ、やさしい気持ちになれる気がします。
そして、川の流れのように自然体で、今、目の前にある出会いを、そしてご縁を大切にすることで、さらに素敵なご縁を呼びよせてくれるに違いないと。
今は季節的に草花が少ない時期ですが、もう少しすれば新しい芽が吹き、花が咲く春の季節がやって来ます。
植物を観ているだけで、人生訓をたくさん教えてくれます。
人間には足があり手があるので自由にどこにでも行けますが、根をしっかりその地につけた植物は、誰かが見ていようが見ていまいが、その場でなんの不平も言わず、じっと健気に美しく咲き誇っています。ごく自然に。
これからも一つひとつのご縁を大切にしながら、私もそうありたいなと、そんなことをふと感じた朝でした。
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