暖かくなったり、急にみぞれが降ったりと、不安定な天気が続く東京。
日曜日の今日は、吹く風にようやく春の気配を感じる一日でした。
最近ちょっと難しい本ばかり読んでいたので、昔読んだ本でサラッと読めそうな本をだだだだーっと読みました。
本のタイトルは、以前の投稿「自己受容:すべての人間関係の元になる関係」でも紹介した『心眼力』です。著者は、『鏡の法則』で有名な野口嘉則氏。
その最後に、ある詩が掲載されています。
1ヶ月ほど前にもこの詩を目にし、Facebookにも投稿したのですが、今回はブログに掲載してみます。
(詩自体の出典はノーマ・コーネット・マレック著『最後だとわかっていたなら』)
あなたが眠りにつくのを見るのが 最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう
あなたがドアを出ていくのを見るのが 最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて抱きしめただろう
あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが 最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返して見ただろう
あなたが言わなくても わかってくれたかもしれないけれど
最後だとわかっていたら 一言だけでもいい……
「あなたを愛している」と わたしは 伝えただろう
たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで 今日で全てが終わるのだとしたら
わたしは 今日 どんなにあなたを愛しているか 伝えたい
そして わたしたちは 忘れないようにしたい
若い人にも 年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているのなら 今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや 抱擁や キスをするための ほんのちょっとの時間を
どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に その人の最後の願いとなってしまったことを
どうして してあげられなかったのかと
だから 今日 あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう そして その人を愛していること
いつでも いつまでも大切な存在だということを そっと伝えよう
「ごめんね」や「許してね」や
「ありがとう」や「気にしないで」を伝える時をもとう
そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから
動画もたくさんあります。
その中から一つ。
この詩は、アメリカ人のノーマ・コーネット・マレックという女性が、わが子を亡くしたときに書いたもので、9.11同時多発テロのあと全米で話題となり、世界中が涙した感動の詩です。
『心眼力』からもう少しだけ引用してみます。
「あなたの人生が、もし残り一日しかなかったら、あなたは何をしたいですか?誰に何を伝えたいですか?」
ぜひこの問いの答えを考えてみてください。そして、出てきた答えに対して、次の問いを投げかけてみてください。
「なぜ、それを今やらないのですか?」
私たちに与えられている時間は今だけです。
過去は過ぎ去りました。未来はまだ来ていません。私たちは、過去にも未来にも触れることができません。
今という時間だけが、私たちの自由になる時間です。そして、今を生き切るとき、過去が輝きを増し、未来が開けてくるのです。
今日は奇しくも3.11。
この一年で価値観も大きく変わりました。
今、ここ、自分、そして愛する人たち。
人生は、自分が創り出す宇宙の「今」の連続の歴史。
もちろん主人公は他の誰かではない「ここ」にいる「自分」。
だからと言って、全知全能の神様ではありません。
そういう自分を支えてくれたり励ましたり、時には叱咤してくれる「愛する人たち」がいてはじめて主人公になれますよね。
それを考えると、感謝してもし切れないなーと。
そんなことを感じながら一人静かな気持ちで過ごす3.11の夜でした。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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