なんとまぁ、あと4日でもう弥生の月を迎えていく今日、久々にブログを更新しております。
新しい所に引っ越してきたのが去年のクリスマスイブなので、ちょうど2ヶ月。
春を思わせる暖かい風が吹いたと思えば、真冬に後戻り、そろそろ三寒四温の季節ですね。
この前田舎に帰ったとき、2cmくらいの霜柱が立った畑の向こうに梅も咲いておりました。
春は全てのものが動き出す季節。
一日でいうと朝。
一生でいうと生まれたて。
気分新たに3月を迎えて行きたいなと思う今日このごろ。
さて今回は、先日読んだ『人間学入門──人間力を高める』の中に哲学者である森信三氏へのインタビューが掲載されていたので、そこから少し抜粋してみます。
──先生の学問は「いかに生くべきか」の学問、いわば、実践の哲学ですね。それだけに、この先生の語録集『一日一語』(寺田一清編)の中にも我われビジネスマンが読んでもハッとさせられる言葉が多いです。一、二例を挙げますと、
<物事は一応八十点級のできばえでいいから、絶対に期限に遅れないこと。これ世に処する一代要訣と知るべし>
<人間は、進歩か退歩かの何れかであって、その中間はない。現状維持と思うのは、じつは退歩している証拠である>
<休息は睡眠以外には不要──という人間になること。すべてはそこから始まるのです>
森 その例を一つ。もう亡くなっているが、昔、京都大学に西田某という歴史家があった。当時、相当有名な人で素質もいい人。その人が学問の方法を間違えたんだね。
──どんなふうに間違えたんです?
森 それはね、力があるから、西洋の歴史理論をずっとやった。それならそれで思い切って本を出してしまえばよかったんだが、分量が足らんというので出しもせず、結局はどっちつかずのもの一冊。死んで残ったのは一冊だけ。あれ、早く出しておけばいいんだ。
──人間、やるべき時にやらなければだめだということですね。
森 やるべき時に、ね。時が大事だ。時点が。薄くてもいいから出しておけばよかった。そうすると次から次へと回転していくんです。
──エネルギーというのは出せば出すほど回転していく。
森 そういうこと。出さなければふんづまり。ふんづまりってことは半分死んでるってこと。
──だから、そこで躊躇しとどまっちゃいかん、と。
森 そうです、人がどう思うだろうかなんてね。そこが勇気を要する。
──そういえば、仕事は一気呵成にやりぬけといわれてます。
森 その通り。一気呵成にやる。直すのはゆっくり直して。どうしても一度中断せねばならない場合は、最低六割は峠を越えておくこと。これが仕事をやり抜く秘訣です。
私自身は、けっこう完全な形に整えて何かを作り上げたいという性格なのか、この森先生の言葉には今さらながらハッとさせられました。
仕事に関しても、例えばこのブログ一つとってみてもそうです。
体裁よく!とか
世に出して恥ずかしくないものを!
なんてことを考えながらやっていると結局何も残らないで、ズルズルと時間だけが過ぎてしまうってことが多々あるのです。
この森先生のメッセージは私に対しては、
まずは生み出そう!
という簡単な言葉で置き換えられました。
人間の赤ちゃんにしてもそうです。
めちゃめちゃ不完全なままこの世に生を受けます。
親によって、人間として育てられていくわけです。
人がどんな評価をしようが、自分の満足度が低かろうが、まずはアウトプットしていく。
そこから大きく育てていけばいい!そういうことなんですね。
そしてそのアウトプットに見合うインプットが必要になる。
その繰り返し、それが成長。
成長とは、実行しながら、失敗と成功の積み重ね。
失敗を恐れていたら成長は望めません。
いや、失敗という言葉がいけないのかもしれません。
言い直します。
成長とは、実行しながら、学習と成功の積み重ね。
自分自身の人生の目標に対するアクションや仕事、あるいは家のことなどなど、全てにおいて、まずは第一歩を踏み出し、実行に移す。
そして生きた証を少しずつでも形にして残していくってことが大事だなと。
そのアウトプットされた成果物を見ながらまたそこからエネルギーをもらって、さらに前進していく。
そんな感じです。
最近、どうもふんづまり状態だったので、一気にスッキリ目が覚めた気分です。
私自身への自戒の念を込めたこのブログも、以前は週に1〜2回の頻度で更新しておりましたが、最近では月に一度になっておりました。
ちょっとだら〜んとしていたのは事実です。はい。。
つい先日、このブログの読者である友人からこんな電話をいただきました。
「今日は更新されたかな?
まだかな?
どうしたのかな?って思いながら、
毎日朝夕2回このブログを見に来ております。
次の投稿、心待ちにしております」
また、最近仕事で知り合った方と久しぶりにお会いし、そっと手帳を見せてくれたのですが、なんとそこには「s・a・n・a・g・iのフロー」や「7つの豊かさ」の図が貼られてあったのです。
その方とはほとんどお話をしたこともなかったのですが、胸が熱くなりました。
何やら原点に立ち帰らせてもらったような出来事でした。
小さくなっていたろうそくの炎にまたボッと明るさが戻ってきた!そんな気分です。
書籍や、友人知人の言葉や行動を通して、さまざまなメッセージを与えられますね。
本当に、全てのことに心から感謝だなぁと思えた土曜日の午後でした。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。
素敵な週末をお過ごしください。
ブログランキングに参加しています。
「知は行の始めであり、行は知の成ったものである」
「知っているのに行わないのは、本当はまだよく知っていないということ」
上記の二つは日々の生活で心がけていることです。
サナギ・ブログに感謝
Cocoroさん、いつもありがとうございます。
知行合一ってやつですね。
私自身、精進します。