田舎でもどんどん少なくなってきていますが、うちは親子三代で暮らしています。
60代の祖父母、40代の父母(私たち夫婦)、そして子供たち。
私の小さな頃の夢の一つが、「大きなうちを建てて、たくさんの家族と一緒に暮らすこと」でした。
それは今でも変わっていません。
親子三代どころか、弟や妹夫婦なんかも一緒に住めたら良いなと思っています。
もちろん、一つ屋根の下にこだわることはないと思います。
二世帯住宅や、近所にうちに住む、あるいは同じマンションの別の部屋などなど・・・
何かの時に集まったり、助け合ったりできる距離感がかえって良いという人もいるでしょうね。
ここで、親子三代で暮らすことのメリットをちょっと考えてみますと・・・
1) 子供のために良い
子供たちは成長していく過程で、自我に目覚め、社会性を持ち始めます。そのお手本や練習の場となるのが家庭です。
親と自分(子供自身)の関係だけでなく、親とまたその親との関係を観察しながら、知らず知らずのうちにたくさんの事を学んでいます。
たとえば私たち夫婦が、親である祖父母に対して敬い、暖かく接するところを見て育つと、子供たちも祖父母や父母に対して同じような気持ちを持つようになります。
また、子供にとって、父母に叱られても、祖父母という逃げ場所があります。
うちの二人の男の子はおばあちゃん子です。
別にうちの家内が特別厳しいからというわけではありませんが、優しいおばあちゃんが大好きみたいです。
特に下の子(幼稚園児)は毎晩おばあちゃんと一緒に寝ています。
2) 祖父母のために良い
高齢化社会といわれる昨今ですが、やはり子供が全員巣立ってしまって老人だけで暮らすということは、普通に考えても寂しいものです。
近所のおばあちゃん仲間だけではなく、若い孫たちとの交流によっていつまでも若い気持ちでいられます。
うちのおばあちゃんなんかも、近所の農家の手伝いをしてアルバイトをしながら、そのもらったお金で孫たちに何かを買ってやるのを楽しみにしています。
3) 父母のために良い
やはり子育ての大先輩はおじいちゃん、おばあちゃんです。
核家族化といわれて久しいですが、夫婦だけでは解決できない子育ての問題や近所付き合い、共働きなど、祖父母がいてくれるだけで、助かることはたくさんあります。
理想論になってしまいますが、メリットを挙げればきりがありません。
しかし、当然のごとく様々な壁やハードルはあります。
嫁姑問題や、文化の違い、子供の教育方針、などなど・・・これも挙げればいくらでも出てきます。
また、一緒に暮らしたくても物理的に不可能な場合もあります。
もう祖父母がいない、祖父母とは兄夫婦が一緒に暮らしてる、仕事の都合上地理的に無理、などなど。
ここでのお話はあくまでも理想論としてお聞きいただければと思います。
私のところは、10年前に思い切って一緒に暮らし始めるときに、様々なハードルや迷いはありましたが、そのメリット、デメリットを考え、吟味し、みんなで確かめ合ってからスタートしました。
つまり、共通の認識と目的を明確にしたことによって、今でもうまくいっているのかなと思っています。
最後に、
親子三代で暮らすことの最も重要なことは、身近な人の死というものを通過するということです。
みんながそうとは限らないし、あまり考えたくない事ですが、自然の法則からすれば祖父母が先に亡くなります。
私も大学時代に祖父が亡くなりました。
その時は本当にショックでした。
生きるってなんだろう!人生って・・・
親子三代で暮らしていたり、隣近所とのつながりが深い田舎での生活は、思春期や若い頃に、大切な人の死に遭遇することが結構あります。
これは大変重要なことだと思います。
極端な話、人間、生まれた瞬間に「死」に向かってカウントダウンが始まっています。
若い頃に大切な人の死を経験することで、人の命に対する尊厳な気持ちや、人生を大切にする心を持つようになります。
ですから、うちはお墓参りなんかも重要な行事の一つです。
先日テレビを観ていたら、脳科学者の茂木健一郎さんが、「親子が三代以上一緒に暮らす文化を持つ生き物は人間しかいない」ということをおっしゃっていました。
様々な文化の歴史を築き上げてきた人間だけに与えられた特性なのでしょうね。
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墓前の前で手をあわせる行為も人間だけ子供が手をあわせる姿は
尊くみえます。
理想の家庭が伺えますね。
○○の幸せを完成させたいですね
sunさん。
親のまた親の、そのまた親の親の…
見えないものに対する厳かな気持ちを子供の頃にフツーに持てるような環境をと考えると、やはり田舎暮らしが良いかなって思います。
子供の教育には、環境って重要ですよね。